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八福キャンプ場 上天草市 『創業43年あまくさ野釜島でキャンプ場を営む小久保 憲司さん・美千代さん』 かたりばvol.2

2025/7/14

かたりば

八福キャンプ場 上天草市 『創業43年あまくさ野釜島でキャンプ場を営む小久保 憲司さん・美千代さん』 かたりばvol.2

八福キャンプ場を営むおしどり夫婦。結婚55年を迎えた 小久保 憲司さん・美千代さん

小久保憲司さんは昨年12月ご逝去ないさました。心よりお悔やみ申し上げます。

取材🎤 文章💻 写真📸:太田弘樹(一部写真はご提供いただきました)

創業43年 数世代に渡ってお客様から愛され続けているキャンプ場『あまくさ野釜島 八福キャンプ場』

野釜大橋を渡ってすぐ右に下って海岸線を進むと、あまくさ野釜島 八福キャンプ場があります。

雲仙島原を望む有明海に面した風光明媚なキャンプ場として長年愛され続けているこの場所を営むのが、今年結婚55年 エメラルド婚を迎える仲睦まじい小久保さんご夫婦です。

『実はキャンプ場に行ったこともキャンプしたこともなかったです(笑)』

そう話し始めたお二人。

『自分は入院中でそれどころじゃなかったっですよ。事故にあってですね・・・。』

聞けば、当時トラックの運転手だったという憲司さん。全国各地に荷物を運ぶ忙しい日々が続いていましたが、ある日、憲司さんが運転するトラックに後ろから大型トラックが追突し大事故。リハビリを含めて七か月半の入院生活を余儀なくされたそうです。

『入院治療費は相手が払ってくれたばってん、休業補償まではしてくれんでね・・・。』

ご主人の状態も心配でしたが生活の事を考えると何か始めないといけないと思った美千代さん。

当時、唐船ケ浜ビーチに数多くの海水浴客が訪れる様子を見て、キャンプ場だったらいけるかもとひらめいたそうです。

『私がキャンプ場の仕事ば全部するけん、あんたはお客さんの相手ばしてくれればよかけん。』

そんな美千代さんの想いに押し切られる形で八福キャンプ場の歴史は始まったそうです。なんかちょっと意外でした(笑)

『草刈り・木の伐採・整地・荷物の運び出し。お金がない分、自分たちで出来ることは何でもした。』

当時は人が1人通るくらいの道を重い荷物を持って何往復もして、スコップや鍬・つるはし等を使って、草木や竹が生い茂る藪をキャンプ場にするために、一から、しかも人力で開拓し始めたという当時を振り返りながらお話しされるお二人。

『お金がなか分、知恵ばたいぎゃ絞ってね、体ば動かして汗水流してよう頑張ったたい。』

オープンしてからはお客さんに来てもらおうと、家族で熊本市内のアーケードでパンフレットを配ったり、幼稚園から大学・アパートや団地など、飛び込みで回ってはキャンプ場のPRをする日々が続いたそうです。

数年後、その甲斐あってか、家族や学校単位で多くの利用客が訪れてくれるようになったという八福キャンプ場。

『よう働いたね。毎日、睡眠時間は3時間。2時に寝て5時に起きて仕事しよったもん。』

忙しさの中でも確かな手応えと充実感で満ち溢れた日々を過ごされていた小久保さんご夫婦。

あの時の決断は間違いじゃなかったと…、そう感じた瞬間でもありました。

『この世の中にこんな人はおらんていうほど、ひどかったですよ、この人は(笑)』

そう話す美千代さん。もともと地元ではかなりの元気モンで有名。当時、数々の武勇伝(笑)をお持ちだった憲司さん。

そんな憲司さんと結婚した美千代さんの事をとても心配する方も多くいらっしゃったそうです。

『こん人がトラックの運転手時代、稼ぎは良かったみたいだけど…、いくらもらいよったか、私は知らんかったです。だってそのほとんどギャンブルとかに消えてしまって・・・・まぁお金の面ではほんと苦労しました(笑)』

キャンプ場を始めるにあたり、 

『このままじゃいかん。これを機に180度生まれ変わらなん。最後のチャンスかんしれん。』

そう心を入れ替えた憲司さんは、美千代さんと力を合わせて、家族のため、そしてこのキャンプ場を何とか成功させようと、昼夜問わず夫婦で懸命に働いたそうです。やることが次から次へと出てきて休む暇もない中、大変と思ったことは一度もなかったという小久保さんご夫婦。それはなぜなのか?

『みんなが支えてくれたから。親戚に知り合いにお客さんに。いま思うと、ほんとうに皆さんのお陰で今があります。』 

土日を利用して無償で手伝ってくれた高校生や大学生。進んで草刈りをしてくれた親戚ご夫婦。代金は出世払いでいいからと、建物を建ててくれた気前の良い知り合いの方々。

『このキャンプ場を通して出会ったたくさんの皆さんとの絆やつながりは、私たち夫婦にとって何にも代えがたい宝物です。本当にこのキャンプ場を始めて良かったです。』

そうしみじみと当時を回想しながらお話しされていましたが、私が思うに、誰にも分け隔てなく接するお二人のその温かいお人柄があるからこそ、そんな素敵な出会いを引き寄せたのだろうとそう強く感じました。

『お客さんというよりは家族みたいな感じ』 

創業43年を迎えたこの八福キャンプ場。お客さんの中には何十年も通ってくれる人もいれば、家族4世代という大所帯で毎年利用する、いわゆる常連さんが数多くいらっしゃるみたいです。

そんな皆さんは決まって『ただいま~とか、帰ってきたよ~。』とか言いながらこの建物に入ってくるそうですよ~。なんかいい関係ですね~。小久保さん夫婦とお客さんの距離間が伝わる素敵なエピソードですよね!?

 

『体の動く限り、無理せずにやっていきたい。子供や孫にバトンを渡すまであとひと踏ん張り夫婦で頑張ります。』 

このキャンプ場がある野釜島自体、最近空き家が多くなり人も少なくなっているそうです。

 『自分たちにどんだけの力があるかわからないけど、ここをこれからも頑張って続けることによって、この地域に少しでも貢献できればいいなあと。それがこの地域への恩返しになるから。』

 

週末は熊本市内に住む子供や孫たちが、このキャンプ場を手伝いにきてくれているそうです。

『無理をせずマイペースでもうひと踏ん張り。いい形で子供や孫たちにバトンタッチしたい』

そう話す小久保さんご夫婦の表情は、お二人ともとても穏やかで優しさに満ち溢れていました。

 今年、エメラルド婚を迎えたおしどり夫婦の憲司さん美千代さんが営む『海と磯の香り漂う海のキャンプ場 あまくさ野釜島 八福キャンプ場』

今日も皆さんのお越しをお待ちしています。あっ、予約はされて下さいね(笑)

八福キャンプ場のホームページはこちらから👇

あまくさ野釜島 八福キャンプ場 - オートキャンプと海水浴・海の家・ライダーハウス

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